近代・現代では様々なスパイスが世界各国の食文化に根差し、独自のスタイルを築くようになっています。
1747年には、フランスでディジョンマスタードの最古のブランドとされる「MAILLE」が誕生しました。
18世紀末には、イギリスのクロス・アンド・ブラックウェル(C&B)社が、世界で初めて「カレー粉」を商品化しました。
1886年には、フランスの食料品ブランド「FAUCHON」が、スパイスと紅茶の組み合わせに着目しました。
その後もお酒とのペアリングや、和食とスパイスの組み合わせなど、スパイス単体で使うだけではなくなり、使い方のジャンルは実に多様になりました。また、医療の分野でもスパイスやハーブが注目されるようになり、その効果も次第に実証されつつあるなど、これからもスパイスの可能性は更に広がっていくと言えます。
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《【スパイス世界史】バックナンバー》