世界中の様々な料理に使われるスパイスですが、実はその歴史はとても古いもの。その始まりは、人類が誕生した狩猟採集時代まで遡ることもできると言われています。
肉や魚などの料理するための「調味料」として用いるだけでなく、保存するための「防腐剤」として用いられてた形跡もあり、また医学の分野で「薬」としても用いられ、人々の生活の中に根付いてきたと考えられています。
スパイスの歴史を語るうえで欠かせない国がインドです。「インド料理の根源はスパイスである」と言っても過言ではないくらい、インドの食生活においては切っても切れない関係になっています。
胡椒(ペッパー)や生姜(ジンジャー)といった一般的なスパイスはもちろん、ターメリック、カルダモン、クローブなどの様々なスパイスが紀元前から使われてきたと言われています。特にブラックペッパー、クローブは、紀元前3000年頃には既に食生活に取り入れられていたとされ、そのルーツは世界の四大文明の一つであるインダス文明にあるとも言われています。