【スパイス世界史】紀元前3000年頃 古代エジプト

【スパイス世界史】紀元前3000年頃 古代エジプト

紀元前3000年頃のエジプトでは、「人の魂は死しても再び死者の体内に還る」と信じられていました。そのため、王族や身分の高い人達の遺体が腐らないように「ミイラ」にして永久に保存しようとしました。それには、高い防腐・消臭効果を持つとされたクローブ、クミン、シナモンなどを用いたとされています。

また、王族の生活や儀式・礼式の際にはスパイスは香料として欠かせないものであったと言われており、古代エジプトの人々が、いかに神聖な場で香りを大切にし、そのためにスパイスを用いていたことが窺えます。

ピラミッドを建設する際は、ガーリック(にんにく)やオニオン(たまねぎ)が持つ滋養強壮効果に着目し、労働者の食事に大量に使用されたとも言われています。

古代エジプトの食文化を語る上で、スパイスは欠かせないと言えるでしょう。

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