業務用スパイスと一般販売用スパイス、その大きな違いの一つに「殺菌の有無」があります。
スーパーなどで売られている様々な食品の原料や、お惣菜・外食チェーンのメニューの原料として使用されるスパイスは、業務用スパイスになります。
特に工業用スパイスとして、食品・メニューの原料に使われる場合、その食品・メニューの品質や衛生規格(スペック)に合わせる必要があるため、スパイスを殺菌する事が多いのが特徴です。殺菌では熱処理が入るため、スパイスの特徴である風味や色合いはある程度落ちてしまいますが、品質的には安定しコントロールされた原料として提供することができます。基本的には大量生産品となります。
それに対して一般販売されるスパイスは海外から輸入してきた状態のまま(未殺菌品のまま)で流通することが多いです。
基本的にはスパイス単体で保管され、未殺菌であることから、スパイス本来の香りや風味・色合いを提供できるのが特徴です。また少量から販売することができ、産地・品種限定といった希少種も商品化することができます。