香り付けや食材の臭み消しにも最適なハーブ。その中でも料理の風味をより高める効果があるとされているものを4つご紹介します。
※記事で紹介しているスパイスのうち、現時点で「SPICE KINGDOM」商品ラインナップにないもの(商品化検討中のものも含む)もございます。予めご了承ください。
①マジョラム
地中海東部沿岸地方が原産とされる、シソ科の植物の葉の部分で、茎や葉の部分にミントに似た香りがあるハーブです。現在は、フランスやトルコ、ギリシャなどで栽培されています。
オレガノと香りや形状が似ているため、長い間混同されてきた歴史もあります。オレガノよりも繊細で甘美な香りが特徴です。フレッシュリーフは甘さの中にほろ苦さを感じる香りですが、ドライリーフは甘さよりもほろ苦さが強まります。
野菜料理や豆類の煮込み料理、鶏肉料理、スープなどにも使われる他、ラムやマトン、魚、レバーなどの臭み消しとしても利用されています。
②オレガノ
地中海沿岸地方が原産とされる、シソ科の植物の葉の部分で、現在では、トルコやブルガリア、イタリア、フランスなどで栽培されています。マジョラムと近い関係の種になります。
マジョラムよりは野生的でたくましい香りになります。そして、シソ科のハーブの中では特に香りが強く、フレッシュリーフはほろ苦い爽やかさが特徴で、ドライリーフは甘い香りは殆どなくなり、ほろ苦さが目立つようになります。
フレッシュリーフは、ドレッシングやマリネ液などの材料になり、ドライリーフは、肉や魚や野菜と食材を選ばず利用できるのが特徴です。ドライリーフは香りが強いため少量の使用が良いです。またトマトやチーズとの相性がよく、イタリア料理には欠かせないハーブのひとつです。
③バジル(「SPICE KINGDOM」で取り扱いがございます)
インドが原産とされるシソ科の植物の葉の部分のハーブで、「ハーブの王様」とも呼ばれています。また日本人にも馴染みのあるハーブのひとつです。現在でもインドで栽培されているほか、エジプトやアメリカ、フランスなどでも栽培されています。
いくつかの種類がありますが、メジャーなのは甘くフレッシュな香りが特徴的なスイートバジルになります。
パスタ、ピザ、サラダ、ソースなど、オールマイティに活躍します。イタリア料理ではよくお目にかかると思います。トマトやチーズとの相性もよく、またジェノベーゼソースのキー原料のひとつです。一般的にもメジャーで使いやすいハーブのひとつと言えます。
④セージ
地中海沿岸地方が原産とされるシソ科の多年草の葉の部分のハーブで、現在ではトルコなどで栽培されています。別名「サルビア」と呼ばれています。園芸用の赤い花を咲かせる、いわゆる「サルビア」とは同じ仲間の植物になります。
よもぎに似た爽やかさとほろ苦さがありますが、ドライリーフになると香りがあまり強くないことから、香りを活かす場合にはフレッシュリーフを使うと良いでしょう。
肉料理での臭み消しや香り付けに使われることが多く、特に豚肉との相性が良いとされています。また煮込み料理にも合うと言えるでしょう。一説にはソーセージの語源とも言われており、実際にソーセージの製造の際には不可欠なハーブのひとつです。