どんなものをスパイスと呼ぶのか…そもそも世界的には明確な定義付けはされていません。
日本では、香辛料業界的な観点では、スパイスは「調理の際に香り・風味・辛味・色味を出したり、臭みを消したりする為に用いる植物の部位」の総称としています。他には、
●様々な植物から採取され、種やつぼみなどが由来の種類を狭義の意味で「スパイス」と呼ぶ
●葉などが由来の種類を「ハーブ」と呼ぶ
●総称として広義の意味で「スパイス」「香辛料」と一括りで呼ぶ
など呼ばれ方があります。
「香辛料」と聞くと、その響きや使われている漢字と、なんといっても「胡椒」や「唐辛子」のインパクトがあることから、「辛い」というイメージが先行しがちですが、広義の「スパイス」の中には「ハーブ」も含まれますので、全部が全部辛いというわけではありません。
「スパイス」は、そのものが「学問」と言ってよいほど歴史が古く奥深いものです。全世界には100種類以上あるとも言われており、全てを把握する事は簡単ではありません。それでも現在では、比較的多くの種類のスパイスが市場に流通するようになりました。