スパイスの使い方|テンパリングがもたらす3つの効果

スパイスの使い方|テンパリングがもたらす3つの効果

テンパリングとは、スパイスを油で炒めて香りを油に移す事。スパイスに含まれる香り成分は油に溶け出す性質を持っている為、テンパリングする事で料理全体の風味を高める事ができます。

このテンパリングで使われるスパイスをスタータースパイスと言ったりします。代表的なスタータースパイスとしては、クミン、コリアンダー、シナモン、カルダモンなどがあります。

テンパリングには、基本的には形状がある状態のホールスパイスを使用すると良いでしょう。スパイスによって火の通り方は異なりますので、大きいもの・硬いものを先に入れ、小さいもの・やわらかいものは後から入れる様にすると良いでしょう。

ここではテンパリングがもたらす3つの効果を紹介します。

【その①】スパイスの香り・風味を引き出す

テンパリングを行なう理由の1つが、「料理の風味に厚みを持たせる為」とも言われます。

油にスパイスをまとわせる事で食材の持ち味を引き立て(エンハンス)、香りだけでなく味わいもアップ。複数のスパイスを使って、テンパリングしながらミックスすれば、香りや風味の奥深さも格段に高まることでしょう。

香りは料理にとって味と同じくらい大切なものなので、テンパリングすることでより本格的な出来栄えとなるに違いありません。

【その②】スパイスの香り・風味をキープする

単純にスパイスを火にかけると(火加減にもよりますが)、その香りは、時間が経つと弱まっていきますが、テンパリングする事で油の中にスパイスの香りが溶け込み、料理全体の風味を長持ちさせることができるとされます。

「せっかくスパイスを使ったのに食べる頃には香りが弱まっている/飛んでいる...」といった残念な結果にならない様に、しっかりとキープしましょう。

【その③】スパイスの有効成分を取り出す

スパイスの香りはスパイスに含まれる「精油成分」に含まれています。

精油成分が油に溶けるので、食材と調理する前にテンパリングすれば、スパイスに含まれる様々な精油成分も、香りと共に油に移す事ができます。その油とともに食材を調理すれば、料理の仕上がりにも各段の差が出ると思います。

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