星の様な形状のスパイスと言えばスターアニスです。モクレンのような姿の常緑樹の実の部分になります。中国とベトナムの境目あたりの地域が原産と言われており、現在は中国やインドなど東アジア地域で栽培されています。中国では「八角」「大茴香(だいういきょう)」の名で知られており、日本でも「八角」と呼ばれることも多いです。
スター「アニス」と呼ばれるだけあって、別のスパイスである「アニス」に似た香りを持ちます。
中華料理では豚肉料理や鴨料理などの香り付けに使われ、ミックススパイスである「五香粉(ウーシャンフェン)」を構成するスパイスの一つでもあります。甘い香りを活かして「杏仁豆腐」などのスイーツにも使われています。
台湾料理のルーローハン
近年人気の台湾料理でもメイン料理からスイーツまで様々に使われるほか、南インド料理「ビリヤニ」に入れたり、インドのミックススパイス「ガラムマサラ」にも加えたりします。ベトナム料理の代表格である「フォー」では、このスターアニスの香りなくしては完成しないとも言われたりするそうです。
日本には似たような形で「シキミ」がありますが、こちらは猛毒をもっているため、スパイスどこからそもそも食すること自体できませんのでご注意ください。