スパイスの使い方|【物足りない】スパイスカレーを【美味しくする】方法8パターン

スパイスの使い方|【物足りない】スパイスカレーを【美味しくする】方法8パターン

せっかく作ってみたけれど「物足りない」「何かが違う」スパイスカレーを「美味しくする」ためには?ここでは、その対処法について6パターン触れていきます。

==

【ケース①】「粉っぽい」時の対処法

原因として考えられるのは「スパイスの入れ過ぎ」あるいは「水が少ない」です。

「何か物足りない」と感じて過度にスパイスを入れてしまうと、美味しくなるどころか粉っぽくなり、味のバランスが崩れたカレーになってしまいます。

スパイスは旨味を高めるのではなく、「香り」や「辛味」を出すもの。粉っぽさを感じる場合は、少しずつ水の量を増やしてください。また、ヨーグルト、ココナッツミルク、油脂分、具材として使う野菜(タマネギやトマトなど)を増やしてもOKです。

【ケース②】「酸っぱい」時の対処法

カレーに用いる具材や調味料には、酸味を持ったものもあります。例えば、トマト、ヨーグルト、お酢、レモンなどが考えられます。

トマトをベースとするカレーを作る際、その分量が多いと、必然的に酸味が強くなってしまいます。また、トマトは加熱する事で酸味が消えて甘味が出るので、煮込み時間が足りないのかもしれません。

隠し味として使うヨーグルトやお酢・レモンなど入れ過ぎには注意が必要です。

それでも酸味がどうしても気になる時は、塩を入れて塩味を調整したり、蜂蜜やチャツネを入れて甘味を調整するのもおすすめです。

【ケース③】「苦い」時の対処法

出来上がったカレーに苦味がある場合は、「具材を焦がした」可能性が高いです。
例えばタマネギを炒める際、「飴色タマネギ」にする事を意識し過ぎて焦がしてしまったり、煮込みの段階で火を入れ過ぎると、焦げて苦味が出てしまいます。

また、苦味も感じるターメリックやカルダモンといったスパイスを入れ過ぎているのかもしれません。苦味も感じるスパイスを入れ過ぎず、具材を焦がさない様に注意しましょう。

【ケース④】「甘みが足りない」時の対処法

辛いものが苦手な方やお子様用など、刺激を抑えた甘めのカレーを作る際は、はちみつ、チャツネ、ジャム、果物(リンゴ、バナナなど)、チョコレートなどを使って、辛くなく味に深みを出すことができます。

蜂蜜、チャツネ、ジャムはそのまま入れ、果物やチョコレートはすりおろしたり、細かく砕いたりして、カレーに溶け込みやすくしてください。ただし、どれも入れ過ぎると甘くなり過ぎてしまい、後味も悪くなるので注意が必要です。あくまで「隠し味」という位置付けである事を意識して、少しずつ加えて味を調整していく様にしましょう。

また、タマネギをしっかりローストする事で甘味を引き出す事もできます。

【ケース⑤】「辛みが足りない」時の対処法

「刺激的な辛さが欲しい!」そんな時は、唐辛子/チリペッパー、ブラックペッパー、花椒などの辛味のあるスパイスを使うと効果的です。

カレーの辛さは、カレーを構成するスパイスが各々持っている辛味成分にも由来します。例えば、唐辛子に含まれる「カプサイシン」やブラックペッパーに含まれる「ピペリン」という辛味成分の量で決まります。その為、それら辛味成分が含まれるスパイスの分量を増やせばおのずとカレーは辛くなります。それぞれ辛さのタイプが異なるので、好みに合わせて調節すると良いでしょう。

また、辛味成分とは少し違いますが、中華料理に用いられる「花椒(ホワジャオ)」をカレーに加えると、痺れる様な刺激がプラスされるので、また違った味わいを生み出す事ができます。

【ケース⑥】「とろみが足りない」時の対処法

スパイスカレーのレシピでは、サラッとした仕上がりものも多く、とろみが付かない事もあります。「仕上がりがシャバシャバで物足りない」「とろみが足りない」と感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、ちょっとアレンジして試してみてください。

a. 片栗粉を入れる

簡単にとろみを出すならば「片栗粉」を入れるのがお手軽です。そのまま入れるとダマになってしまうので、水で溶いて入れると良いでしょう。(全体の水分量を考えて多くなり過ぎないよう注意してください)

b. 乳製品を入れる

調味料的な位置付けで、生クリーム、ヨーグルト、バター、チーズといった乳製品を加える事でもとろみは増しますが、入れるものによって味に変化が出ます。一番おすすめなのがヨーグルト。適度なとろみとマイルドさが加わります。カレーの本場インドでも使われたりします。

c. 具材に野菜を使う

カレーの具材に野菜を入れるととろみが出ます。例えばオクラ、長芋、なめこ、ローストオニオンなどを入れると、水溶性の食物繊維による自然なとろみが生まれますが、同時に水分も出るのでとろみ自体は弱めです。好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

【ケース⑦】「塩味が足りない」時の対処法

市販のルウには塩分が含まれている為、レシピに沿って作ればバランスの取れた美味しい味になります。それに対してスパイスカレーは様々なスパイスを組み合わせて作るので、自分で塩分の調整をしなければなりません。

解決方法としては、スパイスと塩のバランスを調節する事。最初から一気に入れず、少しずつ加えて、その都度味見を繰り返してください。原始的ですがそうする事で自分にとって「これだ!」というラインが見えてくるはずです。

市販のブイヨン、コンソメ、鶏ガラスープの素などを入れて、肉のエキスで味の深みを増すという手もありますし、旨味を引き出したい時は、鰹・昆布・いりこなどの魚介系の出汁を加えるのもおすすめです。

【ケース⑧】「水分が多い」時の対処法

水加減は料理の重要なポイント。スパイスカレー作りでも水が多過ぎると、シャバシャバしてしまいぼやけた味になってしまいます。

水の量は最初ちょっと少なめにしておき、徐々に増やしていくことで入れ過ぎないようにしましょう。後はしっかりと煮込んで、ちょうど良いバランスになるまで水分を飛ばせばOKです。

==

この他に、理想の味にならない・何かイメージと違ってしまう原因としては「煮込み不足」「具材の加熱不足」なども考えられます。いろいろ研究しながら自分だけの至高のスパイスカレーを編み出してみてください。

ブログに戻る